━━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
▼▼▼
▼▼ 『 Nikko マガジン 』Vol.18
▽
〜 人の不幸は蜜の味? 失敗体験を生かそう! 〜
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ < 2007/ 9/ 5号 > ━━
最近は、インターネットが発達したこともあり、
企業の営業手法というものも、かなり変化してきました。
とはいうものの…、まだまだ営業担当の方が会社の資料を持参し、
話術を駆使して話を聞いてもらうという
従来からの営業を行っている企業様も多いことでしょう。
では、こちらのことを何も知らない相手に営業へ行く際、
どんなツールを持っていけば「しっかり話を聞いてもらう」
ことができるのでしょうか?
今回は、そんなツールを作るためのヒントとなる、
自分の失敗を生かす方法について、お話したいと思います。
◆失敗暴露で意表をつき、興味をひく
例えば、あなたが飛び込み営業をしなければならないとします。
つまり、相手はあなたのことを何も知りません。
ついでに、あなたの話を聞いてくれる可能性は、
あまり高いとは言えないでしょう。
さて、どうしよう?
このような場合、まず最初の目標は、
とりあえず「話を聞いてもらうこと」ですよね。
そんな時に有効なのが、『失敗を語る』という手法です。
・わが社はこのような会社です。
・わが社はこんなサービスをしています。
・私はこういうものです。
これはいたって真っ当な営業手法ですね。
でも、これだけで相手の興味をひくことは難しいかもしれません。
そこで、まずは興味を持ってもらうために『失敗』を描いてみるのです。
・わが社のサービスは、以前このような失敗をしました。
・わが社の商品で、このような不具合がでたことがあります。
そう、思い出したくもない“過去の過ち”…。
通常、営業ツールには、会社の良い点やサービス成功事例だけが書かれるもの。
わざわざ失敗したことを暴露する人は、いませんよね。
しかし、だからこそ、あえて『失敗』を語ることで、
お客様は「えっ!!」と意表をつかれ、こちらに興味を持つのです。
◆お客様の苦情を集めてみる
失敗を武器に変えるために、まずはお客様からの苦情を
拾い出してみましょう。
だからといって、わざわざお客様に「苦情はないですか?」
なんて聞かなくてもいいですよ(笑)。
どんな会社でも、過去にお客様からいただいた“苦情”はあるはずです。
そして、それらの苦情の中から、
すでに改善されていることを探してみてください。
これが、営業ツールに描くことのできる、生かせる『失敗』です。
つまり…
・以前はこんな苦情をいただいていました。
・以前は、こんな失敗をしていました
→しかし、今では改良を加え、より一層良いサービスとなっています!
このような形で話を展開していくわけです。
例えば…
・以前は、受注から完成までに時間がかかりすぎ、
お客様にご迷惑をお掛けしていました。
→しかしこれを教訓に、受注体制、試作品の製造工程を大幅に見直し、
業界内でも非常に短い期間で開発ができる体制を整えました。
というように展開するわけです。
これを営業ツールで描く場合には、恐らくこのようになると思います。
----------------------------------------------------------------------------
【わが社は大きな過ちをおかしていました】
数年前、わが社はある会社様から発注を受け、
工業用機械の設計・製造を行うことになりました。
しかし、その頃はまだわが社の体制がお客様のニーズに全く追いついておらず、
完成までに非常に長い時間がかかっていました。
その結果、機械の完成が遅れ、この大口受注を逃してしまうという最悪の事態を
招いてしまったのです。
その時から、わが社では、受注体制・試作品の製造工程の
全面的な見直しが始まったのです…。
----------------------------------------------------------------------------
この後には、当然詳しい業務内容を掲載し、
「受注から完成までの期間が、業界一短い」
などのアピールを行うわけです。
どうでしょう?
最初から「工期が短いことがわが社の自慢です!」などとアピールするより、
失敗を描いたからこそ「本気で工期短縮を考えた」ということが
伝わってきませんか?
◆例えば、日光印刷の場合なら?
私たち日光印刷は、形のないものを作り上げる
「情報の加工」が仕事です。
形がないだけに、一番難しいのは、お客様の思いを反映するという部分です。
お客様の思いをそのまま形に出来るように、
営業部ではお客様の思いを受け止め、
制作部ではそれをデザインという形に置き換え、
生産部で実際のモノに仕上げる、という過程を踏んでいます。
すべての過程において、
お客様のニーズを汲むという視点が必要なわけですが、
ここを失敗すると、
お客様に満足していただけるものが提供できない、
ということになってしまいます。
それと同じような体験談を、
ある機械製造会社の方から聞いたことがあります。
では、この失敗を生かそうとするとどうなるでしょうか?
----------------------------------------------------------------------------
【忘れられない一言…これは、頼んだモノじゃない!】
数年前、私が担当しているA社から、一本の電話がかかってきました。
数日前に納品した機械について話があるということでした。
急いで行ってみると、私がお話をさせていただいていた本社の担当者と、
工場の職員の方が集まっていました。
話とは「現場の意見が、機械に全く反映されていない」という厳しいものでした。
実は納期が迫っていたため、この機械の設計・製造は、
一部の方との打合せだけで行われたのです。
それが間違いのもとでした…。
----------------------------------------------------------------------------
私たちも、思わずドキッとしてしまうエピソードです。
この失敗を生かそうと考えるなら、
「このようなことが二度と無いよう、
発注者様と現場の方々の意思疎通を円滑にする
“橋渡し役”として全力を尽くします」
あるいは
「この失敗の経験から、
現在コミュニケーションセミナーに通って勉強中です!」
などといったエピソードで、失敗後の「今」を語っていきます。
実際に失敗を経験した人が語るからこそ、説得力がありますよね。
◆失敗から学ぶことは大きい
ある程度の会社経験がある方なら、
失敗による経験がいかに大きいか、肌でわかっておられることでしょう。
そのため「失敗を反省する姿」は、非常に真摯に映り、
「失敗から学んだこと」は信用されるのです。
この方法は、営業ツール以外にもチラシやDM、ホームページなど、
あらゆるツールに応用できます。
自分自身を育ててくれる「失敗」を描くことで、
「失敗を成功に変える」ことが可能になるのです。
━━<編集後記 / 日光印刷出版社 制作室 稲積>━━━━━━━━━━━━━━━━
8月25日から9月2日まで、大阪で行われていた世界陸上が
閉幕しました。
皆さん、ご覧になられました?
日本人選手は今大会なかなか結果が出せず、
本当にメダルなしで終わるのかと思った最後の最後…。
やりました!土佐礼子選手。見事銅メダル獲得です。
私は、マラソンは見るのは結構好きなのですが、
実際に走るのは、かなり苦手…です。
速い・遅いではなく、陸上競技ってすご〜くしんどいのに、
楽しくなかったりしませんか?
実際に好きな方は、そんなことない楽しいよ!とおっしゃる
のでしょうが、私にはどうやらその感性はないようです(笑)。
だからこそ、陸上競技を極めている人に対しては、
かなり尊敬の念を抱いてしまいます。
この世界陸上を見ていてもそうでした。
男子400メートルリレーで、
日本が2夜連続でアジア記録を更新したことに興奮し、
ベテラン・朝原選手の魂の走りに胸が熱くなり、
そして、最後に土佐選手のあの頑張り! 本当に頭が下がります。
土佐選手ご本人は、走っている顔があまりにひどいので、
改善したいです、なんておっしゃっていましたが、
あの必死に走る表情が涙を誘うと思うのは私だけ?
それにしても、外国人選手の超人的な記録にはびっくりです。
陸上競技で日本人が世界と戦うのは、本当に難しいなと
つくづく思い知らされた気がしました。
だからこそ、いい結果・記録が出たときの感動も
大きいのかもしれませんが…。

