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   ▼▼     『 Nikko マガジン 』Vol.16
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       〜 手書きチラシは差別化になるってほんと? 〜

 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ < 2007/ 7/ 4号 > ━━

ビジネス本やサイトなどを見ていると、時々、
手書きで書いたチラシの方が売り上げが上がる、
あるいは、効果が高いなどと書いてあるのを見かけます。

きれいに印刷されたチラシよりも、手書きのちょっと汚い(笑)ぐらいの
チラシの方が、実は売り上げアップにつながるというのです。

恐らくほとんどの方は、こういった手書き風のチラシを
どこかで見かけたことがあるのではないでしょうか?
手書きで、しかも情報がたくさん詰め込まれているチラシ…。

果たして、この“手書きチラシ=売り上げアップ説”は
本当なのでしょうか?


◆検証1. 手書きチラシは目立つ

これは、確かに本当ですね。

毎朝、新聞に折り込まれているチラシの数々…。
ほとんどは、フルカラーで印刷されている、
デザイン的にもきれいなチラシです。

その中に、ある種一風変わった手書きのチラシがあれば…
やはりそれは目立ちます。

実際に、洗練されたデザインで、きれいに印刷されたチラシをやめ、
手書き風の文字を使ってチラシを作成したところ、
チラシの反応率が数倍に上がったという話があるのも本当です。

他社のチラシと差別化を図りたい!と考えた場合、
確かに手書きや手書き風のチラシは効果があるということができます。


◆検証2. 手書きチラシはじっくり読まれる?!

これは、どうでしょう。
半分は本当、半分はウソといったところかもしれません。

手書きのチラシと活字で印刷されたチラシを比べてみてください。
どちらが読みやすいでしょうか?

これは、明らか。そう、活字で印刷されたチラシの方が
圧倒的に読みやすさという点では優れています。

逆に言うと、手書きチラシの欠点は、その読みにくさです。
でも、だからこそ、読みにくくても読む=チラシの内容への興味が深い
ということもいえるのです。

手書きのチラシに書かれていること、または商品に関心が高い人だけが
読み進めてくれる、、、とすると
手書きチラシがじっくり読まれるというのは、
ある意味正解ですが、この正解は、チラシを見た人すべてに当てはまる
というわけではないのです。


◆検証3. 手書きチラシは読みにくさが味…

これは、明らかにウソです。

あるお店の実験によると、チラシの文字を“クセ”のある文字にしたり、
情報をぎっしり並べて読みにくくしたところ、
チラシの反応率が落ちた、ということです。

そもそも、チラシは何のために作られるのでしょうか。
もちろん“見てもらうため”ですね。 
この場合の“見てもらう”というのは、目に入ればそれでいい
ということではなく、もちろん、読んでもらうという意味です。

そう、やはりチラシは、読んでもらわなければ、意味がないのです。

たとえ、目立たせるため、興味を引くため、差別化を図るためといっても
実際に読んでもらわないことには、内容は伝わりません。

これは、手書きチラシに限ったことではありません。
しっかり活字で印刷されたチラシであったとしても、
情報にまとまりがなく紙面に散乱しているようなチラシや
言いたいことがありすぎてポイントが分からないチラシなどは、
読む方からすれば「結局何が言いたいか分からない!!」
ということになり、反応率は上がりません。


◆検証4. 業種に関係なく、手書きチラシは有効?

手書きチラシの有効性は、恐らく客層によって決まるのではないかと思います。

例えば、2軒のレストランさんで手書きチラシを配布したところ、
一方のレストランでは、かなり良い反応が見られました。
ところが、もう一方のレストランでは、
手書きチラシの効果は、あまり見られませんでした。

では、この反応の違いを生んだものは一体何なのでしょうか?
それは恐らく、レストランの客層の違いが原因だと考えられます。

チラシの反応が高かったレストランは、
大学生や会社員の団体のお客様が多く、活気ある雰囲気が特徴。
一方、チラシの反応が低かったレストランは、
どちらかというと、恋人同士や夫婦などで出かけたい、
料理も少し高めで、雰囲気もしゃれた感じのレストランだったのです。

このように、手書きチラシは何でも有効というわけではなく、
ターゲットによって、有効な場合と、あまり有効でない場合があると
思われます。


◆検証5. 手書きチラシは親近感を覚える?

この検証は、とても難しいですね。
親近感を覚えるのは、人の感性によるところも大きいため、
一概に“こうだ!”とは言いにくいですね。

手書きチラシによって、そのお店に親近感がわくかどうかは、
実は、そのお店のことを知っているか、知らないかということが
大きな要素となるようです。

実際に、そのお店のことを全く知らず、
チラシで初めてお店のことを知ったというお客様は、
手書きチラシを見せても、親近感がわくということはあまりないようです。

一方で、お店の近くに住んでいて名前を知っているとか、
一度行ったことがある、というお客様の場合、
手書きチラシを見て親近感を持つ人が多いようです。


◆手書きチラシの効果は、使い方次第

5つの検証から言えることは、手書きチラシがすべて
差別化力や反応率を上げることにつながるわけではない、ということです。

要は、その使い方によるのです。

まず、あなたの会社、お店は「手書きチラシ」に合った雰囲気を 
持っているでしょうか? ここが最重要ポイントです!

確かに、きれいなチラシ、整ったチラシの方が圧倒的に多いですから、
手書きのチラシは目立ちます。
これは、大いに利用するポイントではありますね!

でも、いくら目立つからといっても、読みやすさを犠牲にしていい
ということにはなりません。
特に、自分の会社、お店を知らない人に読んでほしいのであれば、
手書き文字、手書き風の書体は注意して使う必要があります。

すべてを手書き文字にすると、やはり読みにくさにつながってしまいますので、
まずは、タイトル部分やキャッチコピー、カットくらいに
とどめておく方が良さそうです。

気心の知れた人に送るニュースレターなどに手書きを使うのは、
いいアイデアだと思いますし、
さらに親近感を持たれるという効果も狙えそうです。

ただ、ここでも読みやすく書くということを忘れないようにしましょう。
文章は、相手に何かを伝えて、初めて役割を果たすのです。
クセのある文字も面白いですが、読みやすい文字は、さらに大切です。


◆さまざまなツールに使える手書き文字

ではここで、日光印刷において手書き文字を使用して作成したツールを
ご紹介します。

【高等学校の学校案内パンフレット】
学生の皆さんのインタビュー記事作成において、
  「等身大の僕たち」というテーマで取材を行ったのですが、
記事の最後に、高校生活で学んだことを一言メッセージとして
生徒さんに書いていただき、本人の自筆のまま掲載したことがありました。

「等身大」というテーマと手書きの文字が非常にマッチしていたことから、
パンフレットの意図を明確に伝える効果がありました。

【日光印刷ホームページ】
例えば、営業品目である販促・営業ツールのページ
http://www.nikko-hybrid.co.jp/hansoku/hansoku01.htm

このページの販促・営業ツールというタイトルには、
わざと手書き風の書体を使用しています。

これは、弊社の会社の雰囲気、人と人のつながりを大切に考える社風
などを表現するのに、温かさ・人間味があり、サイトのデザインとも合う
という理由から、このような手書き風の書体を使用しています。

まさに、先ほど出た「親近感」を持ってもらうためという
ズバリそのままなの狙いですね(笑)。

このように、狙いがしっかりとあり、
手書き文字を使うのにふさわしい雰囲気をもっていれば、
それがチラシだろうが、パンフレットだろうが、ホームページだろうが、
効果的に使用することが可能です。

どうでしょうか? あなたの会社、お店のツールの宣伝に
手書きの文字は使えませんか?

ポイントをしっかり絞って使用すれば、あなたの手書き文字が
他社との差別化をするために、カンタンで、強力な武器と
なるかもしれませんよ!!



━━<編集後記 / 日光印刷出版社 制作室 稲積>━━━━━━━━━━━━━━━━

今、世間を騒がせているミートホープ社による食肉偽装事件。
それにしても、次々と発覚する偽装工作の数々。
よくもまぁ、、、とあきれかえってしまいます。

ただ最近、ミートホープの社長がどのような肉を混ぜ合わせて
牛ミンチとして出荷していたか、ということをニュースなどで
よく取り上げていますが、その報道を見る限り、ほとんどの人が
偽装肉と本当の牛ミンチの区別がつかないと口をそろえています。

専門家の方も舌を巻くほどの知識を持ち、
巧みに見た目にも、口に入れても誰も疑わない偽装牛ミンチを作り上げる…。

これって、実はかなり手間ひまかかっていませんか?

恐らく、これだけ精巧な偽装を行おうとすれば、
持っている知識やアイデア、そして、それに費やした時間は
かなりのものであると思います。
どうしてそのすばらしい能力を、良い方向に使おうとせず、
人をだましたり、あざむいたりする方向に使うのでしょう?

ミートホープの社長が、その知識・技術を、
もっと“人に喜んでもらうため”に活かしていれば、
今頃は、おいしくて安い、新しいタイプの肉ができていたかも
しれません。あぁ、もったいない。

人のために自分の力を使うことは、
ある種、満足感、充足感を感じることができますが、
人をだますために自分の力を使って、
何かを得ることができるのでしょうか。

いくら儲かるからといって、人をだますことばかり考えていると
私には、そっちの方が疲れるように思えます。

そこまで、お金が稼げなくても構わないから、
自慢できるほどたいした能力はないけれども、
自分の力は、人のためになることに使いたい。
ここ最近の食肉偽装事件を見ていて、そう感じました。

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