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       〜 写真と言葉のコラボレーション大作戦 〜

 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ < 2007/ 5/ 2号 > ━━


  もし、皆さんがチラシやDMなどの印刷物、
  またはWebサイト制作に携わったという経験があれば、
  思い出してみてください。
  その印刷物、Webサイトに写真を載せませんでしたか?

  例えば、ホームページなどはどれを見たって、
  ほとんど必ずと言っていいほど、写真を使っていますよね。
  弊社で制作を担当したさまざまなホームページを見ても、
  写真を使っていないものは皆無です!

  また、印刷物も同様です。文字だけの報告書などを除けば、
  ほとんどの印刷物に写真が使われています。

  こうして考えてみると、私たちは何か情報を伝えようとするとき、
  写真のチカラを利用することが非常に多いということに
  気がついていただけるのではないでしょうか。

  写真を1点組み込むだけで、見た目が華やかになったり、
  紙面や画面が引き締まるなど、本当に便利でありがたい存在なのです。
 
  しかし、このように印刷物やWebサイトに写真を使用するとき、
  知らず知らずのうちに、ある“思い込み”をしていることがあります。
 
  自分では気がつかないけれど、広報物の効果を左右しかねない
  非常に危険な“思い込み”…。
  一体何のことがお分かりになりますか?

 
  ◆写真依存症に要注意。

  広報物に写真を使う際の思い込みとは、
  『その写真を見て自分が感じたことを、お客様も感じてくれるはず』
  という“思い込み”です。
 
  例1。。。とってもおいしそうな料理の写真
  「絶対、みんなおいしそう!って思うはず!!」
  
  例2。。。かなり高級な宝石の写真
  「これを見たら、みんな高そうだなぁと感じるはず」
 
  そう、これがそもそも“思い込み”なのです。
 
  冷静に考えてみれば、そんなコトはないんですよね。
  一つの写真を見て感じることは、人それぞれ違います。
  価値観はいろいろ、十人十色なのです。

  でも、いざ印刷物やホームページを作ろうとなったとき、
  なぜだか、この冷静さを失ってしまうことが多いんです。
 
  だから、実際、こんなことがよく起こります。
 
  ケース1。。。
  チラシやDMの真ん中に大きな写真をドーンと配置して
  それで、すべてを語りつくしたような気分になってしまう…。

  ケース2。。。
  言いたいことがうまくまとまらず、文章にできないとき、
  とりあえず、写真をレイアウトして紙面を埋め、
  それに満足してしまう。
 
  そう、これらはまさに写真依存症なのです。

 
  ◆写真の価値を引き出すには?
 
  担当者本人は、知らぬ間に写真依存症に侵され(笑)、
  いい紙面ができたと満足していたとしましょう。
  でも、それを見たお客様は、実は「あ〜、写真だなぁ」
  としか感じてくれていなかったりします。

  この両者のギャップが「売れないチラシ」、「反応のないDM」
  「効果の出ないWebサイト」を作り出してしまう
  元凶のひとつになっているのです。

  では、写真の価値を最大限に引き出すためには
  どうすればいいのでしょうか?
  そのヒントは、料理写真家の方が撮る写真の中に隠されています。

  今度、本屋さんに立ち寄られることがあれば、
  ぜひ「料理本」のコーナーをのぞいてみてください。
  とっても美しく、食欲をそそる写真がたくさん載っている料理本が
  何冊もあるはずです。
 
  これらの写真を撮影しているのが「料理写真家」と呼ばれる人たちです。
 
  例えば、彼らの撮った『トマトの写真』…
  これは、スーパーのチラシやレストランのメニューでは見られない、
  とても魅力的な写真が多いのです。

  同じトマトなのに、写真の魅力の違いはなぜ出てくるのでしょう?
  それは、彼らが『一番の魅力にフォーカス(集中)する』という
  テクニックを使っているためだと考えられます。
 
  まず、「このトマトの一番の“魅力”はどこだろうか?」と考えてみます。
  トマトの色? みずみずしさ? 大きさ?
 
  しかし、これらを全て表現しようとすると、焦点のハッキリしない、
  ボヤけた写真になってしまうそうです。
  そうならないために、料理写真家の方は、その対象物の“最大の魅力”に
  的確にフォーカスするというのです。
 
  魅力を引き出すための方法はいろいろと考えられます。
  背景の色を変えてみる、ぐっと近づいてアップで撮ってみる、
  霧吹きで水を吹き付けてみる etc…
 
  このように、いろいろな手段を使って、対象物の魅力が最も際立つように
  工夫するのです。

  このような工夫があってこそ、
  「自分が感じた魅力を的確に表現した写真」を撮ることができる
  というわけですね。

  そんな写真が撮れれば苦労しない!
  はい、その通りですね。
 
  例えば、商品写真をわざわざ自分で撮影したり、
  プロに頼んで撮影してもらうというのならまだしも、
  実際の場面では、指定された写真を使わなくてはいけなかったり、
  予算の都合で、今ある素材の中から写真を使わなくてはいけない…
  こんなケースはしょっちゅうですよね。
 
  でも、そんなときでもお客様の視点を、
  写真のあるポイントにフォーカスさせるテクニックがあるのです。

  そう、「言葉」を写真に添えればいいのです!
 

  ◆写真と言葉のコラボレーション!

  例えば、トマトの写真を使用するとき、
  そのトマトの色に注目してほしいとしましょう。
 
  その際は、写真のそばに「この色を見てください!」
  という言葉を添えるだけで、見る人の焦点を
  「トマトの色」に合わせることが可能になるのです。
 
  そして、さらに、
  「へたの根元まで真っ赤なのは、完熟の証拠です!」
  という言葉を添えてみるとどうでしょうか?
  その色が持つ“意味合い”を強調することができるのです。

  おいしそうな写真は、誰もがおいしそう!と思うわけではありません。
  だからこそ、そう思ってもらうための「おいしそうでしょ!」という
  メッセージを含んだ“言葉”を添えるというわけです。

  何だよ〜、そんなベタな方法か〜、とお思いかもしれませんが、
  実は、これが非常に効果的なのです。
 
  高価な宝石の写真が載っています。
  しかし、誰もが正しく「これは高いぞ!」と
  判断できるわけではありません。
  私には、その判断が下せる自信が、これっぽっちもありません(笑)。

  でも、そこに例えば、「高価だから愛されるわけではない…」
  という一文が加えられていたらどうでしょうか?
 
  うん。これなら私でも、
  その宝石は高いんだなぁ〜と感じることができますね。
 
  何度も言いますが、人の感性はそれぞれです。
  そして、それがあなたと一致しているとは限りません。
  むしろ一致しないことの方が多いかもしれません。

  そうなると写真だけを載せても、あなたの思いは伝わらない、
  ということになるのです。
 
  そんなときは、あなたが見てもらいたいことを「言葉」にして伝え、
  お客様の視点を狙った場所にフォーカスさせてあげましょう。
  
  写真は、言葉だけでは表せないものを表現でき、
  ビジュアル的に非常に優れた、大切な存在です。

  でも、だからといって、写真だけで全てを語ろうとするのは、
  ちょっと問題です。
 
  写真と言葉・・・その2つが交わり、タッグを組んだときこそ、
  両方のチカラが120%発揮されるのです。
 

  ◆日光流「写真」と「言葉」の使い方

  実は、弊社の情報加工には、
  このコラボレーションテクニックをよく使います。
 
  というのも、カメラマン、ライター、デザイナーがひとつのチーム
  となり、情報加工を行うからなのです。
 
  私は、取材を実施し、それを記事にまとめるといった仕事を
  よくやっています。
  記事をライティングしている際、
  カメラマンからよく言われることがあります。

 それは「今回の記事のテーマは?」ということです。
 
  ライターは、ひとつひとつの記事にテーマを設定し、
  文章を作成します。

  しかし、この作業はライターだけではなく、写真の選択にも、
  また、デザイン・編集にもすべて関わってきます。
 
  記事のテーマをより生かす写真を選ぶ、
  また、それを表現するデザインを心掛ける。
  これは弊社で当たり前にやられている普通の作業ですが、
  実は「写真」「言葉」「デザイン」の
  3つのコラボレーション作業でもあります。

  当然、各作業を担当するメンバーは、
  ひとつの取材記事を作成するために、
  テーマ、ポイントなどを共通に持つことが必要です。
 
  この作業がうまく行ったとき、
  紙面は大変充実した、内容の深いものになってきます。
 
  要するに、どれが欠けてもよい情報加工にはならない、
  また、ひとつひとつのクオリティが高くても、
  それが、上手にひとつにまとまっていなければ、
  お客さんに訴えるだけの説得力がでない、ということでしょうか。

 ◆ホームページにおける写真+文章の重要性

  最近は、ホームページ上で商品を売るということが普通になってきました。
 
  星の数ほどあるホームページの中から、自分の商品を買ってもらうためには、
  それなりのテクニックが必要です。

  印刷物と同じで、ホームページにおいても、重要になるのが写真と言葉です。
 
  ホームページには、「3秒ルール」というものが存在し、
  見た目の3秒間が、ホームページの内容を見てもらえるか、
  見てもらえないかの分かれ目だと言われています。
 
  最初の3秒間でユーザーの心を惹きつけることができれば、
  ホームページに書かれている情報を見てくれる可能性はかなり高くなります。
  逆に、そこで惹きつけることができなければ、
  ユーザーはあっさり、他のページの検索へと戻ってしまいます。

  この3秒間の勝負に非常に有効なのが「写真」です。
  ぱっとみて“あぁ、おいしそう”とか“おっ、これは何だ”
  と興味を持たせるためには、やはりビジュアル勝負です!
  くどくどと詳しい説明をしている時間はありません。

  そこで、ユーザーの興味を惹きつける写真を掲載することが、
  有効になってくるのです。
 
  しかし、たとえ3秒の戦いに勝利しても、それだけでは商品は売れません。
  いくらおいしそうな商品の写真でも、それだけで買うかといわれれば
  微妙でしょう?

  今度はそこに、ユーザーが商品を買いたくなるような「言葉」が
  必要になってくるのです。
 
  商品への思い、商品の利便性、デザインの斬新さなどなど・・・
  自分の思いをできるだけ語ってくださいね。
  あるセミナーでは、商品の説明は詳しければ詳しいだけ、商品も売れる!
  と言っておられました。

  確かに、自分の経験からいっても、
  いろいろと説明されると、その商品が良さそうに思えて、
  買いたくなってきてしまうんですよね。

  このように、印刷物でも、Webサイトでも、写真と言葉をうまく
  組み合わせることによって、その効果を高めることができますので、
  ぜひ一度、お試しくださいね。
 
 
━━<編集後記 / 日光印刷出版社 制作室 稲積>━━━━━━━━━━━━━━━━

  いやぁ、世の中ゴールデンウィークですね(笑)。
  弊社日光印刷も、明日、3日〜6日まで4連休です!
  ちょっとウキウキしています。
 
  ただ、4日間お休みできるのはと〜っても嬉しいのですが、
  実は、ゴールデンウィークにどこかに出掛けるというのが
  結構苦手だったりします。

  まず、人ごみが苦手。人のたくさんいるところに行くと、
  何となく疲れてしまう。
  のんび〜り、ゆった〜り過ごせるのならいいのですが、
  ゴールデンウィークはどこに行っても人・人・人で
  気持ちが休まらない・・・。
  そういえば何年か前、琵琶湖方面に出掛けよう! と
  朝早く家を出たものの、琵琶湖に着いたらもう夕方…。
  一体何をしに行ったんだか、という苦い思い出があります。

  ところで、あるサイトで
  ゴールデンウィークについてのアンケートを実施していました。
  それによると、ゴールデンウィークが楽しみな人は58%、
  楽しみでない人は42%という結果になっていました。
  みんながみんな、ウキウキしているわけでもないようですね。

  ところで、多くの人が一斉に休むゴールデンウィークのような風習は
  日本特有の休暇のようですね。
  日本では、ゴールデンウィーク・お盆・お正月ぐらいしか
  「まとめて休む」ことが難しい社会ですが、
  ヨーロッパやオーストラリアなどは、年間約10日ぐらいしか休みがない分、
  有給休暇が日本の2〜3倍あり、それを個人のタイミングでとるため、
  休暇だからといって交通渋滞などは起きないそう…。
  
  更に、病気やけが以外に“遊び”という理由で休暇を取ることは
  当たり前で、1年間の有給休暇は全て年内に消費するそうです。
 
  確かに、日本のように全国一斉に休みを取ってしまうと、
  交通渋滞や人ごみができるのは当然だし、休んだ気がしませんもんね。

  そういう私は、一体、有給休暇何日残っているのだろう…。
  それさえも把握できていない、悲しい日本人でありました。