Nikkoマガジン(メルマガ)

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   ▼▼     『 Nikko マガジン 』Vol.6
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       〜 色刺激で、見る人の想像力をかきたてよう! 〜

 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ < 2007/ 1/10号 > ━━


  突然ですが、商品を売りたい!と思ったら、どうしたらいいですか?
  おそらく多くの人は、自分の会社の商品がどれだけ素晴らしいかを
  必死で説明して、相手に理解してもらおうとするのではないでしょうか?

  もちろん、これは間違いではありません。
  でも、正解でもないのです。
 
  営業をされた方なら経験があると思いますが、
  熱意を持って、お客様に熱く熱く商品を訴える。その結果…
  「へぇ〜、すごい商品なんですね!でも、ウチには必要ないから要りません」
  そう言われたことはありませんか?
 
  つまり、「良い商品だと認識する」ことと、「それが欲しい!」と思うことは
  全く別物だということです。
  いくら良い商品でも、欲しいと思わなければ、人は買いません。
  逆に、良い商品かどうか分からなくても、欲しいという気持ちになると
  人はその商品を買います。なんてややこしい人間心理!

  では、商品あるいはサービスを「欲しい!」と思ってもらうためには、
  どうしたらいいのでしょうか?
  それは、お客様に、その商品・サービスが自分の生活の中にあったら
  どんなにいい(便利)だろうと、商品・サービスを手に入れた時のことを
  想像してもらうことが必要になってきます。

  今月は、その想像を喚起するために重要な『色』についてのお話です。

 
  ◆視覚に影響されやすい五感
 
  色彩を研究しているチェスキンの調査例に、次のようなものがあります。

 1. 主婦に同じ洗剤を入れた黄色い箱、青い箱、青と黄の配色の箱の
   3個の箱を渡して使用させ、3週間後に評価をさせた

 【評価の結果】
  ●黄色い箱の洗剤は強すぎるため、シャツを汚し、手を荒らした。
  ●青色の箱は洗浄力が弱く、シャツの洗い上がりが良くない。
  ●黄色と青色のものは最も評判がよく、シャツは真っ白に洗い上がり、
   手も荒れなかった。
 
  いかがですか?この3個の箱の中身は同じ洗剤ですので、商品の性能は同じです。
  にもかかわらず、箱の色の違いだけで、これだけ評価に差ができたのです。
  人間の五感がいかに視覚によって影響されるかということですね。

 2. 4つの食卓に同じコーヒーをカップに入れておき、
   それに添えて、ココア色・赤・青・黄の4個のコーヒー缶を
   それぞれ並べて飲ませた
 
  【評価の結果】
  ●ココア色の缶のコーヒーを飲んだ人は、74%が風味芳香が強すぎると答えた
  ●赤い缶では、84%が風味芳香が強すぎるほどではないが、濃いと答えた
  ●青い缶では、79%が濃さが足りないと答えた
  ●黄色い缶では、89%が薄すぎると答えた

  同じ商品であっても、赤い缶に入れると濃くなり、
  黄色い缶に入れると薄いと感じる。
  人間の感覚は、かなりあいまいだということが、はっきり分かりますよね。
  このように色は人間の想像(イメージ)に非常に大きな影響を与えるのです。

 
  ◆色の心理的効果を知り、商品イメージにうまく使おう
 
  色には、次のような心理的効果があります。
  これを、商品の宣伝などにうまくつかえば、何も説明しなくても、
  商品のイメージを的確に伝えることができます。

  1. 温度を感じさせる色
  ●赤、橙、黄橙、黄のような暖色系は、暖かさを感じさせます。
  ●青、青緑などのような寒色系は、涼しい、または冷たさを感じさせます。
  ●黄緑、緑、紫、無彩色のような中性色は、温度を感じさせない色です。
 
  暖房器具などは暖色系の色を使った広告が多く、冷房器具などは寒色系の
  色を使った広告が多いのはこのためですね。
 
  2. 重さを感じさせる色
  ●明度の高い色(明るい色)ほど軽く感じる
  ●明度の低い色(暗い色)ほど重く感じる

 明度の一番高い白は軽さを感じさせ、黒は重さを感じる色ということになります。
 
 3. 興奮させる色、沈静させる色
 
  ●暖色系で高彩度(鮮やかな色)は興奮感を与える
  ●寒色系で低彩度(くすんだ感じの色)は沈静感を与える

  例えば、パチンコ店のオープンチラシなどは
  興奮色をうまく使えば効果的でしょうし、
  アロママッサージ施設など、リラックスできる場所のイメージは
  沈静感を与える色を使うことで表せますね。
 
  4. 食欲を感じさせる色
  ●暖色、緑系の色は、食欲を増す色です
  ●寒色、紫系の色は、食欲を減退させる色です
 
  飲食店などで、テーブルクロスを選ぶときなどは、
  迷わず、暖色系にしてくださいね。
  人間の五感を刺激し、食欲が増し、料理もおいしく見えるはずです。
 
  5. 時間感覚
  ●暖色は寒色よりも時間を意識しやすい
 
  赤などの暖色が使われた場所にいると、同じ時間であっても、
  時間の流れを早く感じるといわれます。
  このため、客の回転をよくしたいファーストフードなどの店は、
  暖色系の色を使っているところが多いですね。
  逆に落ち着いた雰囲気がウリの喫茶店などでは、
  暖色系の色を控えた配色になっています。
 

 ◆色の連想効果
 
  ある色を見て、それと関係のある事柄を思い浮かべることを
  色の連想といいます。
  この連想効果をうまく使って、人の想像力を喚起してみましょう!
 
  【赤】の連想効果
  ○情熱 ○エネルギー ○危険 ○革命 ○爆発 ○激しさ ○興奮 ○生命 ○狂気
  ○怒り ○争い ○積極 ○愛情
 
  【黄】の連想効果
  ○快活 ○注意 ○栄光 ○昼 ○光明 ○行動 ○未来 ○軽快 ○狂気
 
  【緑】の連想効果
  ○平和 ○さわやか ○安全 ○生命感 ○健康 ○安息 ○清潔 ○フレッシュ
  ○落ち着き ○成長 ○静けさ ○憩い ○陰気
 
  【青】の連想効果
  ○深遠 ○希望 ○理性 ○清潔 ○スマート ○正義 ○悲しい ○過去
  ○憧憬 ○沈黙 ○孤独 ○疲れ ○畏怖感 ○陰気 ○静寂

 【紫】の連想効果
  ○高貴 ○気品 ○神秘 ○儀式 ○罪 ○寂しさ ○悲しみ ○高慢 ○優雅
  ○格式 ○陶酔 ○迷い

 【白】の連想効果
  ○清潔 ○初々しさ ○無 ○冷たさ ○単純 ○未来 ○透明 ○原点 ○純真
  ○潔白 ○信仰 ○恐怖 ○完全 ○可能性 ○無限 ○素直

 【黒】の連想効果
  ○悪魔 ○閉塞 ○絶望 ○不幸 ○死 ○孤独 ○陰気 ○不安 ○悲しみ
  ○無 ○邪心 ○汚点 ○冷酷 ○犯罪 ○秘密 ○冷酷 ○後悔 ○終了
 
 
  ◆文章による"色刺激"
 
  色は、人間の心理にとても影響をおよぼし、
  イメージするうえで、非常に重要な要素になるとお話してきました。
  特に、印刷物、Webなどを作る際には、
  会社のイメージ、商品のイメージに合った色を選択することが、
  重要になってきます。
 
  では、一色刷りのチラシ、メルマガやFAX、DMなど、
  フルカラーで"色"を表現できない場合は、どうすればいいのでしょうか?
 
  答えは簡単!
  写真やイラストで色が表現できないなら、文章で表現すればいいのです。

  例えば、沖縄にあるショップなら…
  「青い海に囲まれた沖縄からお届けします」と、
  お店のある場所をイメージさせる色を表現してみてはどうでしょうか?

  また、ワインが主力の酒屋さんなら…
  「濃い赤が、今年のワインのおいしさの表れです」と、
  商品の色から味が濃く、よく熟成されたワインというイメージを
  作ることができます。

  さらに、旅行代理店の場合なら…
  「グレーのオフィスから飛び出して、自然を満喫しに行きましょう!」と、
  あえて商品と対比することで、色を表現しても面白いですね。

  とにかく、考え方はいたってシンプル。
  文章の中に商品やサービス、お店に関する「色」をあらわす言葉を
  入れてみればいいのです。
  それだけで、ぐっとイメージしやすい文章になるはずです。

  人間は、赤色を見ると興奮し、
  青を見ると、消化器系を沈静させる効果があるといいます。
  暖色を見ると筋肉は緊張し、
  逆に、パステルカラーやベージュは、筋肉を弛緩させます。

  また、女性らしい色の代表であるピンクには、
  女性ホルモンを出す働きがあるそうです!
  ピンク色を身にまとうと、女性ホルモンが分泌され、
  男性から魅力的に見える=女性らしい色
  ということなのかもしれませんね。
 
  そういえば、私自身、体調が悪かったある日、
  前日まで着ていこうと思っていた赤のニットカーディガンを
  どうしても着ていく気にならなかった、という経験があります。
  今考えると、赤の持つエネルギーに、
  体の調子・パワーが、ついていけなかったからでしょうね。

  このように、色の持つパワーをうまく利用して、
  効果的な印刷物、Webツールを作成し、
  ぜひ自社や商品のアピールに役立ててください。
 
 
━━<編集後記 / 日光印刷出版社 制作室 稲積>━━━━━━━━━━━━━━━━

  2007年、今年初めての日光マガジンということで、
  今年の干支であるイノシシについて語ってみたいと思います(笑)。
 
  イノシシと聞いて、誰もがパッと思い浮かべる言葉といえば、
  「猪突猛進(ちょとつもうしん)」ではないでしょうか?

  これは、イノシシは走り出すと容易に曲がることができないため、
  「がむしゃらに突き進む」ことを表すというのは、
  皆さんご存知の通りです。
 
  でも、本当にイノシシって走り出すと止まらないのでしょうか?

  確かにイノシシは、草木などが生い茂り、前方を閉ざしていても
  それを突き破って突き進みます。
  でも、実は、イノシシはちゃんと、突き破れると"計算"した上で、
  突き進んでいるようなのです。
 
  その証拠に、傘など、突き破れそうにないものをイノシシの前方に
  広げると、猪突猛進どころか、ピタッと走るのをやめてしまいます。
 
  これを知ったとき、私の中のイノシシのイメージが変わりました!
  何となく、ただ突き進むだけで、パワーはあるけど賢くないっていうのが
  イノシシのイメージだったものですから(笑)。
 
  猪突猛進…。障害を突き破って、パワフルに突き進む。
  これは確かに大切なことだと思います。
  でも、瞬時に危険を察知し、ピタッと走るのを止めたイノシシを見ると、
  時には冷静に判断し、走るのを止めてしっかりと周りの状況を見極めることも
  厳しい自然の中で生きていくためには、必要なのだろうと感じました。
 
  亥年の2007年。イノシシのようにパワーと冷静さを持って、
  前に進んでいきたいものです。